ディレ検

素材と著作権の基本

この章のねらい:検収チェックリストで成果物を体系的に検証し、著作権と公開手順のリスクを管理したうえで、納品報告と請求連携まで確実に完了できる。

「もらった画像だから大丈夫」ではない

本来、権利の確認は素材が出てきた時点(要件整理〜制作指示の段階)で行うものです。作り終えてから発覚すると、修正が全部やり直しになるからです。この章でまとめて学ぶのは、公開前の最終関門としてすべてを点検できるようになるためです。

Web制作で使う画像・写真・フォントには、必ず誰かの権利(著作権・肖像権・ライセンス)が付いています。ディレクターは法律家である必要はありませんが、「この素材、使っていい根拠は何か?」と一度立ち止まる習慣が必須です。権利トラブルは金額も信頼のダメージも大きく、事後の修正が効きません。

クライアント支給の画像でも確認が必要なケース

「クライアントがくれた画像だから自由に使える」は誤解です。次のケースでは支給元に確認します。

  • プロカメラマン撮影の写真:撮影契約で利用範囲(パンフのみ、Web不可など)が限定されていることがある
  • 人物が写っている写真:退職したスタッフやお客様が写っている場合、本人の掲載許諾(肖像権)が続いているか
  • 雑誌掲載記事やロゴのスキャン:掲載誌の出版社やロゴの権利者の許諾が別途必要
  • 前の制作会社が作った素材:制作契約によっては著作権が前の会社に残っている

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