ディレ検

工数見積もりの基礎:時間×単価と作業分解

この章のねらい:修正作業の工数を根拠をもって見積もり、保守契約の範囲内外を判断して費用を説明し、検収とクライアント確認を織り込んだ無理のないスケジュールを設計できる。

見積の基本式は「時間×単価」

Web制作の修正費用は、多くの場合「作業時間×時間単価」で計算されます。時間単価は会社ごとに決まっており(例:1時間8,000円)、見積の精度は「作業時間をどれだけ正しく読めるか」で決まります。つまり見積のスキルとは、金額計算ではなく作業量の見立てのスキルです。

見積は「作業の分解」から始まる

「料金表の更新」を一塊で見積もると精度が出ません。作業を工程に分解します。

  • 新料金テキストの反映(コーディング):0.5h
  • 表レイアウトの調整(行が1行増えるため):0.5h
  • スマホ表示の確認・調整:0.5h
  • テスト環境での検証・公開作業:0.5h

分解すると「合計2.0h×8,000円=16,000円」という根拠のある数字になります。根拠があると、クライアントへの説明がしやすいだけでなく、後から作業範囲が変わったとき(「やっぱり2ページ分お願い」等)の増減調整も明快になります。

  • NG:「料金表の更新一式:30,000円」(根拠が見えず、高いのか安いのか判断できない)
  • OK:「作業内訳は次の4項目で合計2時間、16,000円です」(内訳が見え、交渉も調整もしやすい)

「0.5h」という数字は、どこから来るのか

分解はできても、各行に置く時間が分からない——最初は当然です。当てずっぽうの数字を置かないことが唯一のルールです。

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